アニメの歴史

アニメの歴史についてのブログです。

アニメの起源

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アニメーションの起源となるアイテムは、1834年に発明された“ゾートロープ”、別名“回転のぞき絵”だと言われています。

これは簡単な構造で、スリットの入った円柱型の黒い筒状の枠の内側に12コマ程度の連像した絵を描いた紙が取り付けられていて、回転させてスリットから反対側の内側の面を見ると絵が動いて見えるというもので、スリットを通して見ることによって絵がぶれないことをうまく利用しています。

そして、中の絵を変えることによってさまざまなアニメーションを楽しむことができるようになっています。

また1892年には1人用の“フェナキストスコープ”というアニメ機器も作られています。

これはアニメーションの1コマ1コマが円板に順に描かれていて、“ゾートロープ”と同じようにコマとコマの間にはスリットが入っているもので、これをもって鏡の前に行き円板を回転させながらスリットから鏡に映った絵を眺めると、絵がきれいに動いて見えます。

その他のアニメーションの起源

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アニメーションの起源は、他にもあります。

それは“パラパラ漫画”と言われるもので、子供のころにノートや教科書の端に絵を描いてめくって遊んだことのある人は多いのではないかと思われます。

動作を少しずつずらして描いた絵や、少しずつ変化させて撮った写真を重ねて端を綴じ、それを手でパラパラと素早くめくると見ている人の目に残像現象が起こってあたかも絵が動いているように見えるものです。

これらは古い道具ですが、その原理は現在のアニメの中にも脈々と生き続けており、今でも子供たちの夏休みの工作に取り上げられることが多いようです。

その後の発展

大勢の観客を対象に上映されたアニメは、1902年にフランスの作家が船が港に戻るシーンに切り絵を使ったアニメーショントリックを使ったのが最初だと言われています。

そして1914年になるとセル画を用いた本格的なアニメの手法が開発され、日本でも明治40年代に切り絵によるアニメが創られ、大正時代に入ると本格的国産アニメの第1号が“下川凹天”という作家によって創られたと言われています。